シングルモード光ファイバー(SM)
光ケーブルには、大枠でシングルモードとマルチモードがあります。
長距離向きのシングルモードは、プロバイダなど大きな通信に使用され、ビル内など中距離程度の通信の配線には、マルチモード、特にGI(グレーデッドインデックス)がよく使われています。
GIは、ビル内の通信配線やオフィス内の通信(LAN)などに使用されています。
長距離、安定したデータ送信が可能になっており、広く使用されています。
種類について、特性も合わせて知りたい方はこちらGI(グレーデッドインデックス)
SMシングルモードファイバー種類
- ●汎用シングルモード光ファイバー
- コア径を小さくすることにより、1つのモードしか通らなくした光ファイバー。波長1310nmで零分散波長になるように設計されており、伝送損失が低いです。またマルチモードのようなモード分散がないため、光信号に歪みはありません。高品質で安定した通信ができるため、幹線網、高速、大容量のシステムに適します。
- ●分散シフトシングルモード光ファイバー
- 伝送損失が1310nm帯よりも低い1550nm帯に分散波長がゼロになるようにずらし、高速・大容量の通信を行えるようにした光ファイバー。中継系や海底ルートなどの長距離伝送に適しています。
- ●非分散シフトシングルモード光ファイバー
- 波長の分散がゼロになるところを1550nm帯から少しずらすことで1550nm帯での波長分散の傾きを抑えた光ファイバー。大容量波長分割多重(WDM)伝送に向いており、メトロ、地域といった超高速の長距離ネットワークに適しています。
シングルモード光ファイバー
住友電工
汎用 |
広帯域程損失 |
曲げ特性強化 φ30mm(R15mm) φ15mm(R7.5mm) |
||
SM | PureBand | PureAccess-PB | PureAccess-A2 | |
光ファイバー記号 | SM | SM(PB) | SM(PAPB) | SM(PA-A2) |
モードフィールド径 | 9.2±0.5μm (λ=1310nm) |
9.2±0.4μm (λ=1310nm) |
8.6±0.4μm (λ=1310nm) |
8.6±0.4μm (λ=1310nm) |
ケーブル カットオフ波長 |
1260nm以下 | 1260nm以下 | 1260nm以下 | 1260nm以下 |
耐水素特性 試験方法はIEC 60793-2-50 C.3.1に準ずる |
ー | 損失変動 0.01dB/km以下 |
損失変動 0.01dB/km以下 |
損失変動 0.01dB/km以下 |
伝送損失 | 0.4dB/km以下 (λ=1310nm) |
0.4dB/km以下 (λ=1310nm) 0.35dB/km以下 (λ=1383nm) 0.3dB/km以下 (λ=1550nm) |
0.4dB/km以下 (λ=1310nm) 0.35dB/km以下 (λ=1383nm) 0.3dB/km以下 (λ=1550nm) |
0.4dB/km以下 (λ=1310nm) 0.35dB/km以下 (λ=1383nm) 0.3dB/km以下 (λ=1550nm) |
ゼロ分散波長 | 1300-1324nm | 1300-1324nm | 1300-1324nm | 1300-1324nm |
許容曲げ半径 | 30mm | 30mm | 15mm | 7.5mm |
規格 | ITU-T G.652.B 準拠 OS1準拠 |
ITU-T G.652.D 準拠 OS1、OS2準拠 |
ITU-T G.652.D ITU-T G657.A1 準拠 OS1、OS2準拠 |
ITU-T G.652.D ITU-T G657.A2 準拠 OS1、OS2準拠 |
1383nm波長帯の損失を低減することで、高帯域低損失を実現。 | 高帯域低損失 PureBandを、さらに曲げ特性強化タイプに。 |
SM(PAPB)と同性能で曲げ特性を工場させ、R7.5mmまで対応可能。 |
分散シフト タイプ |
長距離ノンゼロ 分散シフトタイプ |
中距離用ノンゼロ 分散シフトタイプ |
|
DSF | PureGuide | PureMetro | |
光ファイバー記号 | DSF | NZDSF(PGD) | NZDSF(PMT) |
モードフィールド径 | 8.0±0.5μm (λ=1550nm) |
9.2±0.5μm (λ=1550nm) |
8.4±0.5μm (λ=1550nm) |
ケーブル カットオフ波長 |
1260nm以下 | 1400nm以下 | 1300nm以下 |
耐水素特性 試験方法は IEC 60793-2-50 C.3.1 に準ずる |
ー | ー | ー |
伝送損失 | 0.26dB/km以下 (λ=1550nm) |
0.3dB/km以下 (λ=1550nm) |
0.3dB/km以下 (λ=1550nm) |
ゼロ分散波長 | 1525-1575nm | Cバンド (1530-1565nm)分散値 5.0〜10.0ps/nm・km |
Cバンド (1530-1565nm)分散値 2.0〜6.0ps/nm・km |
許容曲げ半径 | 30mm | 30mm | 30mm |
規格 | ITU-T G.653.A 準拠 OS1準拠 |
ITU-T G.655.C 準拠 OS1準拠 |
ITU-T G.655.C 準拠 OS1準拠 |
- ※1
- ファイバー状態での値。
- ※2
- JIS X 5150およびISO/IEC 11801の光ファイバー種別を示す。
フジクラ
FutureGuide-SM | FutureGuide-LWP | FutureGuide-SR15 | FutureGuide-SR15E | FutureGuide-BIS-B | |
伝送損失 | 0.4dB/km以下 (λ=1310nm) 0.3dB/km以下 (λ=1550nm) |
0.4dB/km以下 (λ=1310nm) 0.4dB/km以下 (λ=1383nm) 0.3dB/km以下 (λ=1550nm) |
0.4dB/km以下 (λ=1310nm) 0.3dB/km以下 (λ=1550nm) |
0.4dB/km以下 (λ=1310nm) 0.4dB/km以下 (λ=1383nm) 0.3dB/km以下 (λ=1550nm) |
0.4dB/km以下 (λ=1310nm) 0.4dB/km以下 (λ=1383nm) 0.3dB/km以下 (λ=1550nm) |
用途 | 長距離、WAN、 メトロ、LAN |
長距離、WAN、 メトロ、LAN |
アクセス、FTTH、 LAN |
アクセス、FTTH、 LAN |
構内、宅内、機器内 |
特徴 | 汎用のシングルモードファイバー。1310nmの波長帯で高帯域、低損失な光信号の伝達に適しています。また、ファイバーの伝送損失が、最低になる1550nmの波長帯での使用も可能です。ITU-T G.652.BおよびJIS C 6835準拠、IEEE802.3aeに準拠した10ギガビットイーサネット(10GBASE-LR、ER)およびギガビットイーサネット(1000BASE-LX)や光LAN伝送網の構築にも最適な光ファイバーです。 | 1383nm帯におけるOH基の吸収を極限まで低減したシングルモードファイバーです。メトロネットワークにおけるCWDM/DWDM伝送用に最適なファイバーです。ITU-T G.652.D および JIS C 6835準拠。 | 曲げ半径15mmが可能なシングルモードファイバーです。曲げ特性に優れており、構内ケーブルとして高屈曲箇所への布設、モジュール・成端箱・機器内へのコンパクトな収納が可能となります。ITU-T G.652.B および JIS C 6835 準拠。 | アクセス/FTTH/LANにフジクラが推奨する光ファイバーです。SR15の優れた曲げ特性に、LWP(低OH基損失)の特性を併せ持つシングルモードファイバーです。ITU-T G.652.D、G.657.A1 および JIS C 6835 準拠。 | アクセス/FTTH/LANにフジクラが推奨する光ファイバーです。SR15の優れた曲げ特性に、LWP(低OH基損失)の特性を有しています。ITU-T G.652.D、G.657.A2 準拠。 |
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