光ケーブルの許容聴張力・許容曲げ半径
光ケーブル自体の重さ(自重)によるたわみ由来の張力や曲げ、特殊な場所に敷設する場合の張力や曲げなど、何かと発生する張力と曲げですが、特性の損失に関わる大事なポイントです。極力ケーブルに張力は掛けない方が良いのですが、どうしても掛かってしまうこともあります。
その場合、光ファイバーに張力や歪みなどが掛からないようにテンションメンバが有るものを採用したり、強化したりします。敷設環境に合わせて、許容曲げ半径や許容張力をご確認下さい。
許容張力
-
- (1)直線部T=10・f・W・L
- T:直線部の張力(N)
- 10:重力加速度(m/s2)
- f:摩擦係数
- W:ケーブルの質量
- L:直線部の長さ
-
- (2)屈曲部T2=T1・K
- T1:屈曲部直前の張力(N)
- T2:屈曲部直後の張力(N)
- K:張力増加率
- f:摩擦係数
- θ:交角
-
- (3)曲線部T2=(T1+T)・K
- T1:屈曲部直前の張力(N)
- T2:屈曲部直後の張力(N)
- T:10fWL
- K:張力増加率
- f:摩擦係数
- θ:交角
組み合わせ | ケーブルと | 張力増加率 |
---|---|---|
管路 PE可とう管 ケーブル保護用可とう管 |
||
摩擦係数 | 0.5 | |
交角(θ°) | 6〜10 | 1.10 |
11〜16 | 1.15 | |
17〜20 | 1.20 | |
21〜25 | 1.25 | |
26〜30 | 1.30 | |
31〜34 | 1.35 | |
35〜38 | 1.40 | |
39〜42 | 1.45 |
許容曲げ半径以下の取り扱いによって、光ファイバーが断線したり、光学特性が劣化する事があります。また、直ちに光ファイバーが断線したり、光学特性が劣化しないまでも長期的に悪影響が出ることがあります。特に光コネクタの首部分でコード部を急激に曲げるようなような事は、避ける必要があります。
光ファイバーケーブルの繰出し時は、ドラムをジャッキで浮かせてドラムを回転させ、捻れやキンクを生じさせないようにします。敷設ルートの曲がり部では、一旦ハンドホール等から光ファイバーケーブルを8の字取りしながら引き出し、順送りに次の区間に引き込み、許容曲げ半径を遵守します。
合わせて、許容側圧以上の取り扱いにもご注意下さい。
同様に悪影響が出ることがあります。
コード・ケーブル部分を強く結束したり、上にものを乗せたり等、光ファイバーに常に側圧が掛かるような敷設形態は避けるようにします。
光ケーブルの敷設に関して、詳細に知りたい方はこちら環境適応敷設環境
許容曲げ半径
光ケーブル自体の重さ(自重)によるたわみ由来の張力や曲げ、特殊な場所に敷設する場合の張力や曲げなど、何かと発生する張力と曲げですが、特性の損失に関わる大事なポイントです。極力ケーブルに張力は掛けない方が良いのですが、どうしても掛かってしまうこともあります。
その場合、光ファイバーに張力や歪みなどが掛からないようにテンションメンバが有るものを採用したり、強化したりします。
敷設環境に合わせて、許容曲げ半径や許容張力をご確認下さい。
許容曲げ半径以下の取り扱いによって、光ファイバーが断線したり、光学特性が劣化する事があります。また、直ちに光ファイバーが断線したり、光学特性が劣化しないまでも長期的に悪影響が出ることがあります。特に光コネクタの首部分でコード部を急激に曲げるようなような事は、避ける必要があります。
光ファイバーケーブルの繰出し時は、ドラムをジャッキで浮かせてドラムを回転させ、捻れやキンクを生じさせないようにします。敷設ルートの曲がり部では、一旦ハンドホール等から光ファイバーケーブルを8の字取りしながら引き出し、順送りに次の区間に引き込み、許容曲げ半径を遵守します。
光ケーブルの敷設に関して、詳細に知りたい方はこちら環境適応敷設環境